21世紀土地改良区創造運動

水土里ネットでは、都市化や混住化にともなう農村環境の悪化を改善するため、平成13年に「21世紀土地改良区創造運動」をスタートしました。日本の食糧問題や水問題を解決するため、そして日本の財産である田園空間を守るため、地域住民の方々の協力を得ながら、さまざまな地域活動を展開しています。

21世紀土地改良区創造運動とは?

ご存じでしたか?「水土里ネット」

「水土里ネット」は、土地改良区と土地改良事業団体連合会の愛称、ニックネームです。土地改良区は、全国におよそ4,300あり、農地の整備や地球10周分にも相当する農業水路の点検、補修、清掃などの管理を行っています。また、1枚1枚の農地への用水配分を通じ、私たちが生きていく上でなくてはならない食料を確保するとともに、農村の豊かな自然や美しい景観を維持してきました。

急激な変化を見せる、農村社会

ところが近年、都市化や混住化の進展などにより、水路の水質悪化やゴミ投棄問題など、農村環境の悪化が進んでいます。現在、人手不足と財政難に直面する水土里ネットは、その対応に苦慮しています。

もし、水土里ネットがなくなったら、食料生産に問題が起きるばかりでなく、国民共有の財産でもある豊かな田園空間も失われてしまいます。

21世紀土地改良区創造運動の実施

このような背景の中、土地改良区の「土地改良施設の管理」という従来の役割に加え、地域住民の参加、協力を得ながら環境保全や多面的機能の発揮を担うという新たな土地改良区の役割について期待が高まりました。

農業・農村が持つ多面的機能を保つためにも、農家と地域住民が一体となった水路等の管理体制を作ることが必要です。このため、全国各地の水土里ネットでは、

「時代とともに、地域とともに歩む水土里ネット」

を目指し、地域の人たちと一緒になって、様々な地域活動を展開する運動を平成13年3月から実施しています。


21世紀土地改良区創造運動

  • ①水土里ネット自らが、地域住民(国民)に農業農村の重要性や水土里ネットの役割について理解と共感を得る活動を展開すること(地域住民(国民)のニーズはめまぐるしく変化していることから、常にニーズを把握し、自ら組織の強みを知り、戦略的に活動して共感を得ること)
  • ②水土里ネット自身も農業農村の重要性や水土里ネットの役割について再認識し、水土里ネットの存在と自分たちに期待されている役割に自信と誇りを持つこと。そして、そのための意識改革に自ら取り組むこと。
  • ③自ら(水土里ネット、役員各個人)の意思で、理念を掲げ、地域の特性に応じた活動に取り組むこと。
  • ④運動への取り組みは、地域の人々と一緒に(一体となって)活動すること。
  • ⑤水土里ネット単独の取り組みではなく、関係機関を巻き込み一体となって運動すること。
  • ⑥一時的な取り組みではなく、地域住民(国民)が水土里ネットや農業農村について、また食料の在り方についても、理解してもらうまで根気よく継続すること(長期間(半永久的に)取り組むもの)

21世紀土地改良区創造運動表彰

21世紀土地改良区創造運動をさらに活性化するため、全国水土里ネットでは、模範的な活動を実践している各都道府県の水土里ネットを対象に、表彰活動を行っています。「21世紀土地改良区創造運動表彰」の概要や過去の受賞地区をご覧になりたい場合は、こちらからご確認ください。

お問い合わせ

全国土地改良事業団体連合会
(全国水土里ネット)

企画研究部
TEL. 03-3234-5480
[平日9:00ー17:00]