

「分子から太陽系まで〜水と私たちの環境はどのように係わっているか〜」の標題のもとに、水分子の特性から太陽系のなかでの水の存在の偶然性を説き、水は生物を育てること、物質の運搬に大きな役割を果たすこと、環境を形成することなど、水の持つ大きな役割を説明されました。
具体的には、「世界の水田灌漑の事例、水田の水質浄化や気候緩和、森林と水と漁業との関係などを説明され、水循環は広い範囲でバランスを取ることは難しく、水を流域や地域のスケールにあわせて改めて見直してはどうか」と提言され「水と土をつないで農業土木に役立ててきた我々の”水土の知”に誇りを持とう」と呼びかけました。
司会から入賞作品の紹介と「疏水のある風景」写真コンテスト2007審査委員長の織作峰子氏からコンテストの講評を頂きました。また、サミット会場のロビーで作品展示を行いました。作品は以下をご覧下さい。
「疏水のある風景」写真コンテスト2007作品ギャラリー へリンク

司会から今年度の石川県内での市民講座や疏水探訪サイクリング等の取り組みを紹介し、今回のフォーラムがそのまとめとして位置づけられる旨を発言したうえで、フォーラムの出演者を紹介し、林先生に司会を引き継ぎました。
金沢の用水について城下町建設の歴史を踏まえ説明するとともに、低下した用水機能の回復と街中に風情を取り戻し、後世に引き継ぐことを目的に制定された「用水保全条例」の取り組みを説明頂きました。また、用水が農業用水として利用されることが一番の目的であるが、町の人たちにとって非常に大事な景観の要素となっていること、歴史的な価値を守る観点からも、用水を守り、活用していきたいと発言されました。
七ヶ用水が作られた歴史背景をひもとき、実際に農業をされているなかで用水の大切さを説明頂きました。また、グランドカバーやせせらぎ水路整備等を通じた水辺づくりなどの取り組みや、古き良き時代の川を再現した「川の駅」構想について提案があり、用水を作った先人の恩恵を受けるだけでなく、用水に新しい付加価値を付けて後世に引き継いでいきたいと発言されました。
石川の里山の現状を説明され、珠洲市のため池を例示し、そこに棲むいき物やため池を守る活動などを紹介されました。また、環境配慮型の農業・林業を中心とした地域おこしを進めるために、地域住民の合意形成とこうした自然環境を良くする活動が大切と発言されました。
2006年の疏水のある風景写真コンテストの入賞作品を例示し、実際に用水が流れているだけでなく、人の手を加えて常に管理されていることで、美しく保たれていることを発言されました。また、海外を取材するに当たり、食糧を自給している国は生き生きしており、日本は食生活を見直すなどを行っていくべきではないかと提言されました。

自給率低下など日本の農業を取り巻く状況は決して明るいものだけではありませんが、ぜひこのサミットで聞かれたことを是非地元にお帰りになられて活かしていただきたいと発言されました。